関東大震災復興100年教材 中学校・高等学校版
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 町会の人々に交じって警察官もおむすびを握っています。 大学構内に多くの避難民が押し寄せると、学生の救援活動が自発的に始められました。人々は日常の生活をどのように取りもどしていったのだろう。 復興では、人的な支援、技術的な支援、財政的な支援が欠かせません。そうした支援が行き届かないところでは、それを補うように、地域の人々が参画した共助の取組が行われ、復興の力となりました。東京では9月6日頃から救援物資の配給が組織化され、陸軍が運搬した物資を郡区役所が配給しましたが、調査、運搬、配給の担い手は町内会で行われ、従来設けられていなかった町でも急遽結成されました。炊き出しのおむすび学生の救援活動⬆災害ボランティアに 取り組んだ賀川豊彦⬆震災を乗りこえ復興に 取り組んだ人々⬆関東大震災 大学生たちの ボランティア活動Research復興に向かう人々について知ろう3 復興への取組 −共助−

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